SMS(Short Message Service、ショートメッセージサービスの略)は携帯電話の電話番号を用いてメッセージのやり取りが可能な機能で、スマートフォンで利用可能なサービスです。フキダシのアイコン
docomoではショートメール、auではCメール、海外ではテキストメッセージと呼ばれております。
SNSと似た文字で間違われやすいですが、SNSは(Social Network Service、ソーシャルネットワークサービス)の略で複数人への通信手段として、アプリや登録が必要です。

SMSはPCなどでも使われているEメールとは違い、基本的には文字のみを送るサービスです。Aが2つ並んでいるアイコン
電話番号さえ知っていればアプリのインストールをしなくてもメッセージのやり取りや本人認証が出来る良さがあります。
近年は携帯会社を変更しても電話番号が変更される事があまりなく、いつまでも連絡を取りやすいです。
また、ネット銀行などへのログイン時に、IDとパスワードを入力後、登録されている携帯電話へSMSを送り記載されている数字を入力するといった二段階認証としてのセキュリティ向上活用も多くされています。

逆に注意点としては、一度に一人にしか送れない事、送れる文字数に制限がある事、格安SIMによっては使えない事もあります。携帯電話のアイコン
また、ほとんどの場合一回ごとに費用が発生するため、送信を多用すると多額の請求が来る可能性があります。
受信自体は無料なので、相手から届く分には問題ありません。


普段使う分には送信しすぎなければ問題のないSMSですが、悪用されて被害に遭う事も多くあり注意が必要です。悪人のアイコン

サイバー攻撃として、様々な企業や組織を装ってSMSを送ってきます。
内容としては迷惑メールのフィッシングメールと同じものが多いです。

・特に多いのがECサイトを装ったもので、Amazonや楽天市場などのECサイトを装った詐欺です。カートに入った状態のアイコン
メッセージの中身はアカウント情報の更新やセキュリティ警告、品物の配送状況を知らせるものです。

・お中元やクリスマス、ECサイトのセールなどに合わせて増えるのが宅配業者のヤマト運輸や佐川急便、日本郵便などを装った詐欺です。トラックのアイコン
ECサイトからの配送状況や不在による再配達を装いますが、大手宅配業者はSMSで配送状況などを送信しないので宅配業者からのものは詐欺とみてください。

・銀行などの金融機関でのセキュリティ強化や個人情報更新のお知らせを装った詐欺も定期的にあります。銀行のアイコン
金融機関もSMSでのお知らせは基本的にしないのでまず詐欺です。

・ドコモ、au、ソフトバンクなど携帯キャリアを装って、システム障害やセキュリティ強化のお知らせという詐欺もあります。スマートフォンのアイコン
契約していない携帯キャリアならまず詐欺ですが、契約している携帯キャリアの場合は判断が難しいので携帯キャリアの公式HPやカスタマーセンターで確認しましょう。

他に、身に覚えのない未払いの催促やSNSで話題になっているから見てほしい、時事ネタ(最近だとコロナワクチン無料など)を盛り込んだりと様々なジャンルや内容があります。

もしSMSの本文内にあるURLを開いてしまうと
・携帯電話にウィルスが感染し、犯罪者から遠隔操作可能になってしまいます。死神のアイコン
携帯電話内に登録されているパスワードや個人情報が盗まれたり、持ち主になりすまして登録されている宛先へサイバー攻撃を勝手にされてしまいます。
・偽サイトへ誘導され、アカウント情報やクレジットカード情報が盗まれます。クレジットカードのアイコン
盗まれた情報を使って不正送金したり、知らないうちに購入されたりしてしまいます。

SMSを使ったサイバー攻撃への対策は、SMS本文内にあるURLをタップやクリックしない事です。指にバツがついたアイコンスマートフォンのアイコン
受信したSMS本文を見ただけでは被害は発生しませんので、URLがあればサイバー攻撃だと疑いましょう。
また、家族や友人知人からいきなりURL付のSMSが届いた場合、その相手の携帯電話がウィルス感染している可能性があります。
電話などで連絡して安全を確認してからURLを開くようにしましょう。

Eメールに比べるとSMSに来るサイバー攻撃は少なめですが、少ないからこそ注意が必要です。
SMSも安全に使って役立てていきましょう。